恐竜ハドロサウルスの卵化石 中生代白亜紀 中国河南省 (Xixia Basin,Henan Province,China)
ギャラリー番号 egg1
サイズは大きく、保存状態は抜群、ナチュラル感とリアル感に秀でています。
これこそ皆様が想い描く恐竜の卵ではないでしょうか!?
このハドロサウルスの卵化石の実物を見てまず驚くのは、殻の表面に有る梨地のようにブツブツした斑点の様な細かな突起です。
本当にリアル感とナチュラル感が漂います。
そして殻表面に細かなビビ割れの線がクモの巣の様に走っているので、本当にこれは恐竜の卵なのだと実感ができます。
このリアル感は普通の恐竜の卵化石ではまず味わえません!
まさに先ほどの偽物の卵化石のリアルなひび割れと同じなのですが、これは正真正銘の本物のハドロサウルスの卵化石です。
そしてもう一つ良いところはこの卵化石は、形が素晴らしいです!
往々にしてハドロサウルスの卵化石は、圧力により形に歪があったり、段差ができたりしがちですが、本品はまさに卵らしい文字通り綺麗な卵形をしています。
ですので、やはりリアル感が増し、飾っていても気持ち良くご観賞できます。
もしこの卵化石をCTスキャンにかけた場合、恐竜のヒナが確認できるのではないかと思います。
まずオリジナルの殻の質感が非常にナチュラル感があり、素晴らしいです。
もちろん、化石ですので採取したままでは劣化してぼろぼろと崩れてくるので、劣化防止の処置が施されています。
加えて申しますとその前にクリーニングの作業が非常に困難であり、この卵化石の性質上、表面にはカルサイトの皮膜や非常に硬質な鉱物が覆っているのですが、オリジナルの殻を傷付けることなく、表面の不要なものを長い時間をかけて根気よく取り除いていきます。
それにはもちろん薬品も使われます。
最終的には保護剤の塗布等の劣化防止の処置が施されるのですが、場合によってはどうしても余計な艶が出てしまいます。
やはり化石にとってナチュラル感は命であり、なおさら恐竜関係の化石となると劣化しない前提においてナチュラル感、素に近い状態がベストです。
そこで、このハドロサウルスの卵は保存状態は抜群であり、完璧にクリーニング作業が行われており、もちろん劣化防止の保護液が塗布されているにもかかわらず、非常にナチュラル感溢れる標本です。
これはこの卵化石を手がけたプリパレーターの最新の技術と、それと腕前、技術の高さと賞賛したいと思います。